夏の若狭路まるごとキャンプを終えて

 秋の気配が漂う今日この頃、子どもたちみんなは夏休みの疲れもすっかり抜けて勉強に運動に頑張っていることと思います。2018年度の夏の若狭路まるごとキャンプが関係各位のご理解とご協力をいただき、無事終了いたしました。この場をお借りしまして、参加者の皆様、キャンプを支えていただきました皆様に、主催者を代表して心より御礼申し上げます。

 今年は全14コース、約400人の子どもたちが参加し、一か月と一週間にわたる充実したキャンプを運営することができました。酷暑や台風といった自然が猛威を振るった年で、天気や海の波の状況に合わせた活動内容の判断はとても難しいものでしたが、どのコースも海遊びの時間を安全にしっかり作ることができ、ほっと胸をなでおろしています。

 このキャンプは「子どもたち自身で考える」機会がたくさんあったと思います。班の名前は何にするか、素早い魚をどうしたら捕まえられるのか、薪をどう並べたら火を効率よく起こせるのか、キャンプファイヤーは何をして遊ぼうか、などなど。3日間や4日間という時間を、学校、学年、住んでいる場所、全部バラバラなメンバーが意見を出し合い、お互いの違いを認め、受け入れていく。それぞれのキャンプを形作っていったのは子どもたち自身でした。
 考える、実践する、そして失敗や成功をして次に活かしていく。そんな経験を繰り返して子どもたちが少しずつ成長していく姿をこのキャンプを通して垣間見ることができました。「初めて会う子と喋るのを怖がってる場合やない!みんなで楽しむんや!」という、参加者の子から聞いた言葉がとても印象的でした。

 また、海の中を泳ぐたくさんの魚を間近で見たり、シーグラスを拾ったり、カヤックで冒険したり、ナイトハイクに出かけたりと、子どもたちにとって初めての体験がこのキャンプにはぎっしり詰まっていました。その度に子どもたちのワクワク、イキイキとした表情を見ることができたのもとても嬉しかったです。若狭という地域に当たり前のようにある自然が、現代を生きる子どもたちにとって最高の遊びや学びの材料になるということを改めて実感することができました。

 参加していただいた子どもたち、保護者の皆様、ご協力いただいたスタッフの皆様、そして若狭の大自然、全てに本当に感謝しています。私たちにはまだまだ子どもたちに伝えていかないといけない自然の魅力がたくさんあります。これからも若狭路自遊楽校は、この豊かな自然を舞台に子どもたちの最高の遊び場づくりに全力を尽くし、親子共々安心できるキャンプをつくりあげていきたいと思いますのでよろしくお願いします!
次は早速冬のキャンプを計画中です!みなさんぜひお楽しみにしていてくださいね!

(一社)若狭路活性化研究所 若狭路自遊楽校 担当:足立(あだっちゃん)